東京での追加調査その2

漏洩元になってしまった会社では、社内調査をして犯人を捜していたようですが、女性が自ら名乗り出たために、結局調査は中断していたようです。改めて残されているログを見させてもらったのですが、システムログにしろアクセスログにしろ、証拠としてはちょっと弱いものしか無さそうでした。
同時に女性のPCのハードディスクイメージの解析をさらに進めていたのですが、その方面から少しネタが出てきました。バイナリイメージを再現してみるとなかなか怪しい動きをするソフトウエアが仕込まれていたようで、レジストリも汚染されていたようです。バイナリイメージを詳しく調べてみると、どうやら遠隔指定したファイルを送出する機能を持っているプログラムのようです。とはいえ、どのファイルを送出したのかなどはわからないのですが。
解析した結果、とあるパケットに反応するようになっていたので、不完全な指令パケットを周辺のネットワークにプローブしてみると、顧客情報を取り扱う部署のネットワーク内のPCほとんどが反応してきました。
これはどうも怪しいようです(笑)。もう少し材料を仕入れれば、何とかなるかもしれません。